熊本の猫の島「湯島」猫との出会い・湯島グルメ・パワースポットの旅
2016/11/12 13:00
熊本の天草にある『湯島』は、別名「猫の島」といわれるほど、猫の多い島として有名です。
なんと、島民よりも猫の数の方が多いといわれているほど。
そんな湯島の魅力と、湯島で出会った猫たちをたっぷりご紹介していきます。

1 湯島とは?
2 湯島への行き方・交通アクセス
3 江樋戸港待合所に注意
4 定期船「湯島 – 江樋戸」の乗り方
5 湯島の船着き場に到着
6 猫のお地蔵さんがお出迎え
7 猫の出没スポット
8 湯島の観光スポット
9 湯島のグルメ
10 猫の島「湯島」に行ってみて
湯島とは?
所在地:熊本県上天草市大矢野町
有明海の島原半島と天草諸島のほぼ中間に位置する周囲約4kmの小さな島です。
住所は、熊本県上天草市大矢野町湯島。
面積:0.52km²
湯島の面積は、0.52km²。数字だけでは想像がつかないという方は、東京ディズニーランドを思い浮かべてみてください。その面積にだいたい近い大きさです。

人口:およそ300人
湯島の人口は、2016年現在で約300人といわれています。しかし、実際に島で生活しているのは250人くらいだそうです。そのうち、60%が65歳以上の高齢者です。
人口よりも猫の数が多いといわれている湯島。そう考えると、猫の数は300匹以上ということでしょうか。
(人口は、島の方に聞いた2016年現在のおおよその数値です。)
別名:談合島
最近では「猫の島」と呼ばれることも多くなりましたが、「談合島」という別名が有名な湯島。
かつて「天草・島原の乱」の時に、天草四郎と島原のキリシタンが定期的に話し合い(談合)をしていたことから「談合島」といわれています。

湯島への行き方・交通アクセス
湯島は、熊本市内からは離れた場所にあるので、電車やバスを乗り継いで行く、又は、自動車で行きます。
電車やバスでのアクセス
①JR熊本駅から、「JP三角線・三角行」の電車に乗り、三角駅へ
②三角駅前の三角産交の「シャレトル便・さんぱーる行」のバスに乗り、途中の大矢野郵便局前で「SINまりんバス・さんぱーる行」のバスに乗り換え、江樋戸(えびと)で下車。(路線情報・乗換案内へ)
③バス停前に(旧)江樋戸港待合所があり、そこから200m東よりに進み、現在の待合所へ到着。湯島商船の船(昭和丸、菊盛丸)に乗り、およそ30分で湯島港へ到着。
(※三角駅からのバスは本数が少ないので、時間がない方はタクシーが便利です。駅から江樋戸港までは車で約30分です。)
↓ 三角線・三角行(50分)【740円】
: 徒歩(1分)
↓ シャレトル便・さんぱーる行(20分)【380円】
↓ SUNまりんバス・さんぱーる行(30分)【150円】
: 徒歩(2分)
↓ (30分)【600円】
車でのアクセス
湯島へ行くためには、まず江樋戸(えびと)港へ向かう必要がありますが、熊本駅からこのルートまでは、高速道路が通っていないので、下道でひたすら天草方面へ南下します。
江樋戸港待合所(駐車場)の場所が200m東よりに移動しているので、そこだけ注意してください。待合所へ到着したら、湯島商船の船(昭和丸、菊盛丸)に乗り、およそ30分で湯島港へ到着です。
↓ (1時間10分~)
↓ (30分)【600円】
江樋戸港待合所に注意
江樋戸(えびと)港待合所は、2016年現在では場所が移動しているので、乗船の際はお気をつけください。

(旧)江樋戸港待合所

200m手前に戻ったところに「江樋戸~湯島 定期船駐車場」という看板があります。

その看板から入って行くとすぐ奥に船乗り場があります。
定期船「湯島 – 江樋戸」の乗り方
定期船「湯島 – 江樋戸」に乗る際は、切符などがないので、そのまま手ぶらで乗船します。しばらくすると、船の中で乗組員の方が、乗客一人一人に運賃の回収に来られます。

時刻表
湯島発 | 江樋戸発 | |
1便 | 7:30 | 8:15 |
2便 | 9:00 | 10:00 |
3便 | 12:00 | 13:15 |
4便 | 14:00 | 15:00 |
5便 | 16:00 | 17:30 |
所要時間:30分
30分弱だったと記憶していますが、船がわりと激しく揺れるので、乗り物酔いしやすい方や、慣れていない方は、酔い止めを飲んでおいた方が良いかもしれません。
運賃:600円(片道)
小人:300円(幼児2人以上は、小人料金。片道)

問い合わせ
<湯島商船>
・昭和丸 電話番号:0964-56-4060
・菊盛丸 電話番号:0964-56-4063
※運行状況等については、上記にて直接の問い合わせが可能です。
湯島の船着き場に到着

湯島に到着したと同時に、第一島猫を発見しました。猫さんに会えるかな……なんて心配もなんのその、人の行き交う船着き場は、猫が出現しやすいスポットのようでした。

この写真には、2匹の猫がいるのですが、分かりますでしょうか?(=ФωФ=)
猫のお地蔵さんがお出迎え
湯島の船着き場では、招き猫ポーズの猫のお地蔵さんが出迎えてくれます。

この「湯島猫神像」は、「人より猫が多い」といわれる湯島の猫に着目し、観光客が増えるようにとの祈願から設置されたもので、記念撮影のスポットとしても人気です。
そして、猫のお地蔵さんの隣にはこんな案内板が…

「遠かとこから、よう来らしたニャ!」という文面で始まるこの看板は、どうやら湯島の猫たちからのメッセージのようです。
このオレンジの猫サイン(看板)があるところが猫の出没するスポットのようですね。
ということで、湯島を散策しつつ、猫サインのある猫スポットを探してみました。
猫の出没スポット
猫スポット1
猫のお地蔵さんのすぐ近くにある売店の猫スポットです。

猫サインの看板以上に、ひと際目立つにゃんこの家。

この日は、暖かかったせいか、猫たちは家から出てきて日向ぼっこしていました。

そしてさっそく猫たちに、たかられました。((歓喜))
猫スポット2
小道に入り、上り坂を進んだ途中にある民家の猫スポットです。

自宅が猫スポット認定されているなんて素敵ですよね。

ご自宅の隣には、お手製の猫ハウスまでありました。居心地よさそうにあくびをしている猫さんをパシャリ。
猫スポット3
海岸沿いにある民家の猫スポットです。

ただ歩いているだけで猫たちがわらわら寄って来てくれます。

置いてあった自転車のカゴでお昼寝する猫さん。そこに箱があれば入りたくなるのが猫というものですね。
猫スポット4
「お結び石」という恋愛スポットでもある猫スポットです。

「お結び石」は、かつて港にあり、停泊する船の綱を結びつけていました。そこから、この石に両手をあてて願いをかけると、理想の相手との縁に結ばれるといわれているそうです。

お結び石の脇で、水飲み中の子猫。島猫は、どの子も人懐っこいのですが、子猫は警戒心が残っている子が多いので、遠くから見守るようにしてあげた方が良さそうです。
湯島の観光スポット
大自然に囲まれた湯島では、猫以外にもおすすめの観光スポットが目白押しです。
アコウ樹

湯島のシンボルでもある「アコウ樹」は、ゆうに百年を超える大木で、この間、防風林として島の人々の暮らしを守り続けてきた貴重な木です。今では、パワースポットとしても信仰されています。
湯島灯台

今、灯台が熱いって知っていましたか?
灯台を「ふたりの未来を見つめる場所」として定義することで「ロマンスの聖地」へと再価値化し、その地域を盛り上げていこうというプロジェクト「恋する灯台プロジェクト」というものがあり、全国の灯台が注目を集めています。

湯島にある湯島灯台も「恋する灯台」に選ばれ、立地する湯島自体もまた「恋する灯台のまち」として認定されているのです。
その認定理由の一部に猫が絡んでいることにも、ほっこりします。
”湯島は、「談合島」の別名があるが、最近は島民より猫が多いと言われ「猫の島」として人気を集めている。もし恋に悩んでいたとしても、人と猫がゆったりと共存しているこの島を訪れて猫たちと談合すれば、その穏やかな空気に癒やされることだろう。”
ウミガメスポットの砂浜

湯島には、ウミガメが産卵しに来るというウミガメスポットがあります。ウミガメに直接会うのはなかなか難しいかと思いますが、湯島の砂浜から眺める夕陽もまた絶景です。日程に余裕のある方は、湯島の夕陽や夜の風景も是非とも堪能してください。
湯島のグルメ
赤ウニ

湯島の海の幸といえば、天然の赤ウニ。時期が5月頃~8月末までと限られますが、採れたて新鮮なものが食べられるので、この期間を目指して行かれてみてください。

また、「海女ちゃん食堂 乙姫屋」では、採れたてのウニの殻割り体験が出来ちゃいます。まだ動いているウニをいただけるなんて、そうそうない貴重な機会ですよね。お子さんがいる方は夏休みの体験学習としてもおすすめです。
真鯛

釣り好きの間では、湯島の真鯛も有名です。私がお邪魔した時も、釣りをしているおじさんをチラホラ見かけました。

ウニの季節が終わると、鯛のベストシーズンがやって来ます。ウニが食べられないと言っても、湯島には新鮮な食材がたくさんあるので、みなさん安心して遊びに行かれてくださいね。
湯島大根

湯島の山の幸といえば、やっぱり「湯島大根」。湯島独特のやわらかくて優れた土壌により大きく育った湯島大根は、強い甘みが人気の秘訣です。

型崩れしにくので、煮込み料理にもおすすめです。
湯島かんちょ

「湯島かんちょ」という名前は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、湯島で作られているさつまいものことをいいます。火を通すと、まるで中から蜜が出てくるかのように瑞々しくて甘いのが特徴です。これもまた秋を過ぎると食べたくなる湯島グルメの一つです。
海女ちゃん食堂 乙姫屋

採れたてのウニや鯛、湯島大根などを使った湯島のグルメが食べられる&ウニの殻割り体験ができる「海女ちゃん食堂 乙姫屋」。海女さんでもあるお女将さんがその食材を活かして腕をふるってくれる手料理が自慢です。
猫の島「湯島」に行ってみて
島民より猫が多いといわれている湯島には、野良猫はいないそうです。”野良猫”ではなく、みんなで見守っている”地域猫”という考え方。それが自然と根付いていました。

猫が道のド真ん中で寝ていても、当たり前のように避けて通り過ぎて行くバイク。

畑仕事を終えたお兄さんにじゃれる猫。

猫も人もお互いを大きな家族として受け入れて共存している、そんな風景が垣間見れた気がします。

猫との出会いから始まり、新鮮で美味しい湯島グルメを堪能して、パワースポットをめぐる湯島旅。
日々の疲れが癒やされたうえに、未来のエネルギーまでチャージしちゃったような贅沢な気分です。

昔ながらの町並みが残るあたたかい町、湯島。そこに住む人懐っこい猫たちに是非会いに行ってみてくださいね。