野良猫の追跡調査「ねこでる」とは?殺処分ゼロを目指すwebサービス開始

野良猫の追跡調査のためのwebサービス「ねこでる」の運用が始まりました。

これは、熊本の竜之介動物病院の徳田院長が代表を務めるボランティア団体、Box竜之介と崇城大和泉研究室が共同開発したもので、野良猫の状況や数などの実態を把握すると共に、TNR活動(避妊・去勢手術などの活動)を介して殺処分ゼロを目指すシステムです。

「ねこでる」とは?

TNR活動の促進を目的として、 崇城大学和泉研究室とBox竜之介が共同で開発、運営を行っているウェブサービスです。

自身のスマートフォンで、地域で見かけた猫を撮影して、地図から場所を選んで投稿することで、野良猫のTNR活動に貢献できます。

その際に入力した猫の居場所などの情報は管理者のみが閲覧可能となっており、外部に漏れることがないようにも配慮されています。

登録などは不要で、無料で利用できます。

TNR活動とは?

TNRとは

Trap :トラップ(捕獲器)で野良猫を捕獲すること。
Neuter :ニューター(不妊手術のこと)
Return :リターン(元の生活場所に戻してやること)

これらの頭文字をとってTNR活動といわれています。

簡単にいうと、「猫を一時的に保護し、不妊手術を施し、元の場所に戻す」ことです。

野良猫の不妊手術キャンペーン03
出典:BoxRyunosuke

不妊手術をしないとどうなるの?

猫は交尾排卵動物なので、発情期を迎え、交尾をするとほぼ確実に妊娠します。個体差はありますが、生後6ヶ月で最初の発情を迎え、妊娠すると1度の出産で4~6匹、その妊娠期間はわずか2ヶ月なので、年に2~3回出産すると考えると、その数はあっという間に膨れ上がります。

野良猫が増え過ぎると、糞や餌あさり、餌やりなど、地域の衛生上の問題やご近所トラブルなどに発展することもあります。そうしたことが原因で、野良猫が動物愛護センターなどの施設に持ち込まれることになると、引き取り手が見つからない場合には、殺処分というさいあくのケースが待ち受けているのです。

善意の餌やりはキケン

善意の餌やりも野良猫を増やす行為に繋がります。餌を与えられてエネルギーの有り余った猫は、繁殖活動を繰り返し、その結果、猫が増え続けることに。そしてその猫の未来はというと、先に述べた通りです。実際に年間約10万頭もの猫が殺処分されていますが、その約7割が子猫なのです。

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「ねこでる」でできること

不幸な猫を減らしたいという思いから、誕生したのが「ねこでる」というシステム。

「ねこでる」に見かけた猫を投稿することで、地域住民と連携して野良猫の実態を把握することができ、TNR活動の促進に役立ちます。それは、TNR活動を進めていく上でもとても重要なデータとなります。そして最終的には、殺処分ゼロに繋がると考えられます。

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「ねこでる」の使い方

「ねこでる」のトップページはこちら

1.投稿画面を開く

「ねこがいますか?」のページ下の【投稿する】ボタンをクリックして投稿画面へ。(「これはなに?」のページの【報告する】ボタンからも入れます)

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2.猫の情報を投稿する

投稿画面を開くと、下記のコメントがでてきます。これは猫の位置特定につながるような書き込みへの注意をうながすもので、「2.場所を指定する」欄以外へ住所に近いものや限定的な地域名(通り名など)を入力しないように、又背景が写り込み過ぎないようにする、といった配慮が必要だと述べています。

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「おねがい」を確認したら、撮影した写真の中から猫の写真を選び、猫の情報を入力します。さいごに【投稿】ボタンを押して完了です。

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猫の投稿は、この2ステップのみです。登録などは不要で、無料で利用できます。

さらに「ねこでる」では、投稿されている猫に対して、危険な情報だと感じた内容を報告できるようになりました。(※報告をおこなう場合はユーザー登録が必要です。)

※危険な情報の報告※

危険な情報などの報告は、投稿された猫ちゃんのページの右下にあるメガホンのアイコンから行えます。

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危険、又は不適切だと感じた内容について書き込み、報告をします。

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竜之介動物病院の徳田院長は、このようにコメントし、殺処分をなくすための取り組みとして呼びかけています。

また、Box竜之介は11月22日(火)~11月28日(月)の期間に「不妊手術キャンペーン」をおこなうことも決定しており、「ねこでる」の活用が期待されます。

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